35歳を超えた女子でも、結婚できるのか

35歳を超えてしまった私が結婚できるまで

1年経ったので④

ようやく手続きを終えディーラーを

後にすることになり、2人で店の外へ

出ることにしました。

 

色々気になったのはお金のこと。

この頃私は、Kさんにはお金がそんなにない

と思っていて。

失礼ですが、イベント設営という仕事

だし、年収も500万でしたから

(今思うとこの500万て、みなさんには

信じられないかもしれないけど

アプリの世界ではそこにすら到達でき

ない年収の人はゴロゴロいるん

ですよ。ほとんどがアルバイトか派遣

なのかな…。それか余程仕事が

できないか…これが二十代の半ば

ならまだ分かるんですけど。

三十後半以上の人でその額だと

役職ついてないと言うことだと思うので

まあ出世できていないんじゃないかな)

 

そんなにお金ないと思っていたんです

よね。

それから、車を修理するとなって

ディーラーの人がついでに車検も

やっておいた方がいいですよって

促してきたんですけど。

Kさんも

あ、じゃあはい。お願いします

って言って見積もりみてて

少し顔が曇っていたので高いな、、

と思ったんだろうなって思いました。

まあ高いですよね。

カードで払ってましたけど。

 

若い頃付き合っていた彼氏がお金ない

人で。車の保険や車検代が払えなくて

お金貸したこともあったし、結局車を

手離した経験があるので少しそう

思ってしまいました。

 

でも後になって、Kさんは別にお金ない

訳じゃないことを知ることになるん

ですけど。

 

車は結局その日は直らないので、また

代車で帰ることにしました。

 

Kさんが自分の車から新しい

代車へ荷物を詰め替えていて

こっちは本当の俺の車だよと外観だけ

紹介してくれたりしながら準備を待ち、

 

わたしは車のことほとんどわからないし

興味ないからどうでも良かったのですが。

 

 

正直、ディーラーに来るまでは

車の故障嘘だったんじゃない??っていう

疑惑が私の中ではありました。

本当はただの遅刻じゃない?って。

なので実際にディーラーに来て

ちょっと安心しました。嘘ではなかった

んだなって。

まあ、初デートでディーラーに来させる

のもどうかと思うけど。。

支度が終わり

車に乗り込んでディーラーを後にした

私たち。

時刻は19時前くらいでした。

さて。どうする??となり、中途半端

な時間。遊びに行くような時間でも

ないです。

 

Kさんはなんとなく、ドライブし始めた

のですが。

もうこの辺は船橋からは大分離れている為

Kさんの住む地域寄りになってました。

 

最初お茶するんでは?と思っていた

ので、先程のお会計のこともありましたし

わたしもお腹空いてる?

と聞くと。

空いてないというKさんからの答え。

 

え。。じゃあ次払うって次回になる

のかな…

と若干思いましたが、わたしもお腹すいて

なかったのでどこかお店に寄るという

こともなく。

 

行くあてもなくふらふらドライブが

続きます。

 

Kさんは、この辺うち近いんだよね〜

ということを言ってきたりして

 

おい。このまま自宅に連れて行く気じゃ

ないだろうな…

と警戒したのですが。

 

海が近くにあったのもあり

Kさんが、友達とよくここからみんなで

飛び込んだ

と、橋の所を通った時に言ったので

わたしが海がみたい!

(夜で見えないけど)

と言うと海辺に車を停めて連れていって

くれました。

 

 

 

ここに至るまでに、車の中やコメダ

Kさんと色々な話をして

アプリの中だけでは分からなかったことが

沢山分かりました。

 

例えば仕事のこと。

ディーラーに行くまでの道のりで

明かされたのですが

彼は正社員ではなくバイトでした。

イベント設営で、什器をレンタルして設置

する会社で働いていて、ビックサイトや

大きな会場、銀座の百貨店などで催される

宝石関係のイベントの設営や設備

また個人のアルバイトとしてもライブや

コンサートのイベント設営などに

駆り出されて働いているみたいで。

 

日給15000円で高いのですが

(これは後で知った)

拘束時間が異様に長いと言うデメリットが

あるのです。

これ、時給は高いと言うか拘束時間で

時給換算すると全然高くないって

やつなんでは…。

多分、

深夜や早朝から仕事を始めて、イベント

開催中はずっと設備の為常駐するので

一日中そこで待機しなければいけない

仕事だと言ってました。

また、1日でイベントは終わらないので

車中泊してそのまま翌朝働くこともあると

言ってた気がします。

 

正直良い条件とは思えませんよね。

 

けれどこの時はそこまで詳しく仕事の

ことは聞いていなくて

アルバイトという事、イベントの設営で

拘束が長いこと

時給も聞いてなかったので安月給なん

だろうなと勝手に思ってました。

 

合点がいった気がしたんです。

こんなにカッコよくてオシャレで、

やりとりも普通と言うか楽しくて

変な発言もしない人が

千葉に住んでいると言うだけで恋人

できないもの?

なんで?

ずっと謎だったんです。わたし、騙されて

いるのかな?って。

 

(その後、もっと衝撃の事実が待って

いるのですがこの時は知りません)

 

Kさんをズルいなぁ〜と思ったのは

 

勿論アプリにはアルバイトと明記して

なかったんですけど。

それまでのやりとりでもそれらしい

ことは全く教えてくれていなくて。

 

車の中で話していたときに、漸く意を

決したように突然話の流れで伝えてきた

ことなんですよね。

横目でチラッとわたしを見るようにしながら

 

そうだなー。悩みと言えば…良い歳だから

ね、そろそろ正社員で就職した方が

いいのかなって考えちゃうよねぇ…

 

と、わたしの顔色を伺いながら打ち明け

てきたことなんです。

ちょっとズルいよな、この人…って

その時は思いました。

ぶっちゃけこの時はKさんにそこまで

惹かれていなかったですし

(好きだったんですけど、見た目が予想

と違ったので別にいいかなと思ってた

んです。結婚したかったし、正社員が

良かったし)

 

だから正直引いたし、今後のこと

考えようーとその時は思ってました。

 

この時は確実にKさんの方がわたしを

気に入っていて、実際に会って話してみて

気に入られているのも分かりましたし

言動からもわかってたので、舐めていた

のですね。わたしも。

 

よくよく聞いて言って知ることですが、

Kさんはもともと就職をしていたのですが

30を転機に仕事を辞め、今の職種に

ついたそう。

わたしには形だけ、就職しなきゃなー

とこの時言いましたが

実際付き合っていくうちに、この仕事が

気に入っていて辞める気が全くないことも

わかるんです。今の生活が大好きだったん

です。

 

30の時にKさんに何があったのか。

全容は知る由もありませんが、少しづつ

紐解いて行くことにこれからなるのでした。

そして

それは良いことばかりではなかったです。