35歳を超えた女子でも、結婚できるのか

35歳を超えてしまった私が結婚できるまで

1年経ったので⑦

わたしの住むところは東京でも外れの郊外で

 

Kさんが海のある千葉で育ったのならわたしは川のある

土地で育ちました。

 

自宅の傍ではありませんが、少し行けば多摩川も流れており

子供のころは父がよく釣りやキャンプに連れていってくれたものです。

 

謂わば正反対の人生を歩んできたわたしとkさん。

海と川で違うようにKさんは仲間に囲まれて明るい日向の道を

私は子供のころからいじめられていて家庭環境もあまりよくない

人生歩んできました。

 

程よい田舎の私の町は、22時にもなればどこのお店も閉ってしまい開いているのは

飲み屋かコンビニ、ファミレスくらい。

 

Kさんがこちらに来るまでの間、二人で何をしようどうしようとずっと

考えていました。

もう夜になるので行けるところは限られています。

これが昼なら無限な可能性はありますし、Kさんが車じゃなくて電車や

もしくは自宅が近ければお酒を吞むこともできたのですが・・・

 

距離が遠いともどかしいですね。また、すべてを車で移動する人と付き合うのも

難しいです。

せめて隣の街で会うことにしていたら・・そっちならもう少し都会で色々まだ

できたのですが。でも初めてこちらに来てくれるのです。

付き合うのなら私の生活圏内も見てもらわなきゃ。

そう思いました。

 

というか、私がこれ実家暮らしでなければ問題なかったのですよね。きっと。

家にきてもらえば時間なんて気にしなかったろうし。

 

今気づきました。

 

Kさんは、○○ちゃんとどれくらい離れていて距離があるのか知っておきたかったし

良い機会だと思ってと言ってくれていました。

その気持ちやわざわざ来てくれるということがうれしかったですし

わたしもこの先二人がやっていくのなら、いずれは乗り越えなければいけない

距離だと思っていたのです。

 

そんなこんなで地元にあるモールの中でそわそわしながらKさんのことを

待っていると

 

ついたよー

とKさんから連絡が入ったのでした。

 

ちなみにその日はあいにくの天気の悪さで、土砂降りではありませんが

しとしとと嫌な雨が降ったり止んだりで、余計に行動の幅が狭まれるような日だった

のを覚えています。

 

私がいる方の出口とは反対の降り口にKさんが到着しので、私は急いでKさんの

いる駅の反対口へと走りました。

 

Kさんはロータリーのお店の前に車を停めているよと言っていたのでそれらしき

車を探します。

 

いた。前回乗った台車と同じ、黒のホンダフィットが私の住む街の駅前に

停まっていました。

 

コンコンと軽く窓を叩き、開けて入るとこの間会ったKさんがそこにいて

当たり前なんだけど、実際に会うのはまだ二度目なので慣れなくて

変な感じです。

Kさんの顔、嫌いじゃないけど写真と印象が違うから慣れないのです。

 

最初は少し気まずく、挨拶と今日の話を軽くしながら

どこに行くー?とKさんが聞いてくれ

 

私が考えていたカフェに行くことになりました。

Kさんと行ってみたいところは数あれど、これから沢山行けばいいやと

その時は思っていたし

この間コメダは行ったのでそれ以外の行きたかったカフェがあったのです。

そこは23時まで営業していたはずで、モールに行くより長くいられると

思ったからでした。

時刻は20時過ぎ。

 

俺、全然わかんないからナビよろしくね!

 

と言われ、予想はしていましたが私も車に乗らないのでナビって苦手で。

これ車に乗らない人にはわかると思うんですけど

歩行者自転車の普段通る道と車って案外違ったりするじゃないですか。

車は通れなかったり標識もあるし。

ちなみにKさんの車はナビがありません。

 

イベントの設営で色々知らない土地に行くのに、よく平気だなと

思うのですが、携帯のナビで今はどこでも行けるのですね。

 

とにかくつたない私の案内でカフェへ向かうことになりました。

 

この車は正真正銘俺の車だよ!っとKさんが嬉しそうにいいます。

前回は台車でしたからね。

 

少しだけ久しぶりに会うのと、わたしが直前までギャーギャー言って

困らせていたので若干気まずい中

車を走らせ10分くらいで目的のカフェにたどり着いたのでした。