35歳を超えた女子でも、結婚できるのか

35歳を超えてしまった私が結婚できるまで

1年経ったので⑤

Kさんと海辺の浜ではなく、テトラポット

ある手前の堤防みたいな所に座ると

波の音や向かい岸に光るネオンなんかを

眺めながら他愛もない話をしていました。

 

兄弟のこと、家族のこと

飼っている犬のこと子供の頃の話

学生時代はどんなだったかなど

 

風はあったけど、夜の海は暑すぎることも

なく心地よくて

ずっとここで2人で喋っていたいなと

思えるほどでした。

 

メッセージで、やりとりしていた時の

Kさんは少しチャラいのかなと思ったし

手も早そうと思っていたけど

 

実際に会ったKさんは全然手も早くなく

紳士で

堤防に上がる時も私に手を差し出そうと

したけど、やっぱりやめて躊躇って

いたのがわかるほどシャイでした。

 

名前の呼び方も、あんなに最初から

すんなりと◯◯たんと呼んできた癖に

実際に面と向かって会うと、わたしを

そう呼ぶことはなくて。

くっついて並んで腰掛けたので

時折身体が触れるところとか、

 

話の流れでふざけて、ぶつかってくる

ことはあったので

触りたい気持ちはあったよう。

 

この人いいな…

 

そう思ってました。

 

Kさんは海がある千葉で育ったせいか

わたしと生きてきた環境が全然違って

 

わたしがまず友達が全くいなくて

群れないのに対して、Kさんはいつも

仲間で行動してる感じ。

 

地元の昔からの仲間を大切にして

います。

 

何度も何度も友達や先輩の名前が話に

出てきて、仲がいいんだなぁと思いました。

 

それから家族も大切にしている。

特にお母さん。飼ってる犬。

上のお兄さん。

あまりない休みも、実家に帰ったり

していました。

 

青春時代の初めて付き合った彼女の話や

仲間といつも海で遊ぶ話

全てがなんかキラキラしていて

 

わたしと違って陽の光を浴びて生きて

きた人なんだな…と思いました

 

わたしは真逆の人生を歩んできたから

少し不安になったけれど

こういう人素敵だなと思いました。

やっぱり自分と似ている人よりも

自分の知らないこと、してこなかった

ことを経験してきている人がいいです。

 

わたしが友達いないから、同じように

友達少ない人は嫌われてるみたいで

悲しいです。

 

 

 

 

あれはサマソニの会場だよ。

この間設営に行ったんだ

 

と言いながら、向かいの岸に映るネオンを

説明してくれるKさんの話を

うんうんと聞きながらわたしはそんなこと

を考えていました。

 

そろそろ戻ろうか?

 

そうKさんが促したので

わたしも立ち上がると

堤防を降りようとしたのですが

その時もKさんは一瞬、手を私に出そうと

してマゴマゴとした後引っ込めました。

 

本当に意外だな…とその時も思ったのを

覚えています。

 

再び車に乗り込むと、さて…と

Kさんが携帯を見て

 

時刻は9時過ぎ。

 

海には一時間半から2時間くらいいたので

しょうか。

どこまで送ればいい?

と言われ、西船橋からなら帰りやすい

かな?と言われました。

 

一瞬、あ…地元まで送ってはくれない

んだ…

と思いましたけど仕方ないですよね。

初めて会った人ですし。

遠いし。

 

でもその遠い距離を私は電車で自腹で

来てるんだけどな…

 

西船橋って全然Kさんの家から近いし

そこから私の家までは2時間とは

行かなくとも1時間半はかかります。

 

ららぽーとのある場所が南船橋

ほとんど変わらないんですよね。

 

その後もKさんは、私が千葉にわざわざ

来ようが御構い無しだったので

段々と不満になっていくのですが。

 

この時は残念、という感じでした。

 

 

とりあえず西船橋駅まで送るねという

ことで車を走らせ始めたKさん。

 

勿論、コメダの後もどこにもお店に

入っていないので次のお茶代を払われる

様子もありません。

 

まあ、でも楽しいのでその辺はあまり

気にしないようにしながらまた他愛も

ない話と私の変な話をしたりして

西船橋まで30分くらいの道のりを

ドライブしました。

 

Kさんは、女子の話って正直脈絡

なくてオチがないからつまらないけど

◯◯たんの話しは楽しいよ

 

と言ってくれて

 

保育園で働いてる子と話してる時とか

子供の話をして延々とされて

つまらなくて…

 

とか、

 

恋愛相談をされても、こうしない方が

いいよとか解決策を言っても

ずーっとグダグダ言い続ける子とか

どうしていいか分からないよね…

 

と言っていて

 

笑いながら話を聞いていましたけど

こりゃ他の女とも会ってるのかなと

思いました。

 

 

そうこうするうちに西船橋に着き、

時刻は10時過ぎ。

まだ終電には全然余裕があったのですが

Kさんは私の帰りを気にしてくれて

早めに帰すようにしてくれたみたいでした。

 

10時か…それでも6時間くらいは一緒に

いられたんだね

 

そう言われて、別れが名残惜しいと

思ってくれてるのかな??と嬉しかったのと

 

別れ際にクルマを降りる前

 

手を掴まれて

 

また、また、会える…よね??

 

と聞かれて

 

 

うん。また会おうね!連絡するね!

 

と言い車を降りました。

 

 

それからドアを閉めて窓に向かって

バイバイと笑顔で手を振ったのですが

別れ際の会話とは対照的に

 

その頃にはもうKさんは携帯をいじっていて

わたしのことは見てなくて

 

 

なんかドライだなと思ったのです

 

ちなみにその後もいつもKさんは

こんな感じでした

 

 

ちょっと心がないと言うか、時折

感情がない瞬間があって。

冷たいというか。

 

会って話してる時は楽しいし優しいし

LINEではすごくノリもいいのですが。

 

時折冷たい一面が垣間見えたんですよね。

 

 

とりあえずこんな感じではじめてのデートは

終わり

 

わたしはこれはちゃんとした人に出会えたな

という思いとこれからが楽しみで

 

 

何より明日、職場の子にイケメンだったよ!

と言うのが楽しみで

 

ウキウキしながら帰ったのを覚えてます。

遠かったし疲れたけど。

 

Kさんからは楽しかった旨のLINEもきて

今日はご馳走様でした。遅刻してごめんね。

◯◯たんが優しくて良かったよ。

またすぐ会いたいね。次はいつになるかな。

仕事の予定が決まり次第すぐ教えるからね!

と書いてありました。

 

 

わたしはそのLINE、寝てしまって気づいて

なくて翌朝返信しましたが

 

この時はKさんの方がわたしに夢中だな

と思っていたし

このまま幸せになれると信じていたのを

覚えています。